40歳独身男性です。私は以前長野県のスキー場で正社員として、営業企画や施設管理の仕事をしておりました。スキー場の繁忙期は冬のウインターシーズンです。夏のグリーンシーズンと比べ何倍もの仕事量です。

夏の仕事は冬の営業に向けた準備期間となります。ですので、ウインターシーズンにすべて照準を合わせて仕事をするため、雪不足や事故などの外的要因でスキー場の営業ができない場合は、会社にとって大きなダメージとなります。またスキー人口は年々減少の一途をたどり、つぶれていくスキー場も後を絶ちません。人は経済が不安になると遊ぶお金を削っていくので、不況などと言われ始めると真っ先にスキー場は影響を受けます。そういったスキー場を取り巻く環境の中、先の見えないスキー場の正社員として働くことに大きな不安を覚え日々仕事をしておりました。日々考える中で、不況でも「食べる」という行為は人間にとって避けられないとこだということに改めて気が付き、食を作る仕事=農業に興味を持ちました。

ですが農業のは全くの素人です。職を探すにも何のあてもなかったため最寄りのハローワークに相談をしました。すると農業でも実際に農業をしない会社もあるとのこと。契約農家に野菜を作らせ、それを買い取り加工して流通させる会社があることを知りました。運良く1社だけ募集をしている会社があり、面接から採用となりました。実際に働いてみると、以前スキー場の営業で培った経験が活かさました。契約農家との交渉などはスキー場のリフト料金を旅行業者へ卸す際の交渉と同じで、野菜をパックする容器のデザインは、スキー場のオリジナルグッズのデザインをした際のノウハウが生かされました。スキー場の営業企画で一生懸命やってきたことが、異業種で通用することに自信に繋がったと思っています。転職を決意したきっかけは働いている業界の状況に不安を覚えたからでした。

ですので、日々働いている中で自分の会社だけに目を向けるのではなく、それを取り巻く業界全体を思慮深く考察することが重要と感じました。またどんな仕事でも「何かを売る」ということは変わりません。異業種であっても売るものが違うだけで、売るプロセスや人とのコミュニケーションの仕方は大差ありあせん。スキー場での経験はどんな場所でも生かされることが分かり、転職するしないにかかわらず、今の仕事を一生懸命にやるこが大切だと思っています。